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Article: シャコバサボテンって、こんなにきれいだったんだと思った

シャコバサボテンって、こんなにきれいだったんだと思った

シャコバサボテンを作ろうと思ったとき、正直に言うと、少し難しい花だなと思っていました。

ぱっと見て、これがシャコバサボテンだとわかる形にするべきなのか。
それとも、見たときに心に残る、あの独特の魅力をすくい取ればいいのか。

そんなことをぼんやり考えながら、手を動かしていました。

他の花とは少し違う、美しさ

シャコバサボテンの花を見ていると、豪華というより、どこか不思議な美しさがあります。

花びらは薄く透けるようで、重なり方も少し独特。
いわゆる“花らしい花”とは違うのに、気づくと目が離せなくなっている。
そんな魅力がある花でした。

手を動かしていたら、形が見えてきた

考えすぎると、かえってわからなくなることがあります。
今回もそうで、最初は不安だったのですが、ぼーっとしながら手を動かしていたら、少しずつ形が見えてきました。

結果的に、今まででいちばん複雑なくらいの図案になりました。
でも、その複雑さの中に、シャコバサボテンの面白さが残った気がします。

花が散ったあとに生まれた、もうひとつの楽しみ

制作していて嬉しかったのは、完成品そのものだけではありませんでした。

枠のパーツを作るためにくり抜いた小さな部分が、思いがけず可愛かったのです。
顔を描いてみたら、まるで別の小さな存在が生まれたみたいで、花が散ったあとにも楽しみが続く気がしました。

花を育てることも好きですが、こうして別の形で魅力を見つけられるのも、ものづくりの面白さだと思います。

気づけば、好きな花になっていた

最初は、あまり人気のない花かもしれない、と思っていました。
でも、手を動かしながら見つめているうちに、気づけば自分がいちばん惹かれていたのかもしれません。

実家を思い出す、という声があったのも印象的でした。
昔から身近にあった花なのに、改めて見直すと、ちゃんと美しい。

今年の11月は、そんな気持ちで、シャコバサボテンを木の形に残しました。