最初の桜のかたちを、少しずつ探していた日
桜の木型キーホルダーは、最初から今の形だったわけではありませんでした。
小さな木型の中で、どうすれば桜らしく見えるのか。
花びらの形や重なり、抜いたときの見え方をひとつずつ確かめながら、
少しずつ形を探していったのが、この最初の桜でした。
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最初に作った木型キーホルダーだったこと
この桜の木型キーホルダーは、 春の花を形にしたものというだけではなく、 木型キーホルダーというものづくりの 最初の入口でもありました。
ひとつの完成形にたどり着く前に、 いくつもの見え方を試していたことは、 並んだ桜の形そのものからも伝わってきます。
どんな大きさがいいのか。
どんな抜き方なら桜に見えるのか。
どこに余白を残すと軽やかに見えるのか。
そういうことを、
ひとつずつ確かめながら作られていったのが、
最初の木型キーホルダーでした。
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和製サンタになりたくて
この最初の桜には、 形を探していた時間だけではなく、 誰かの手に渡ってほしいという気持ちも、 最初から一緒に入っていました。
「和製サンタになりたくて」という言葉には、
木型キーホルダーを作って、
みんなに配りたいと思った気持ちが、そのまま表れています。
モニター募集としながらも、
本当はプレゼントのつもりだったこと。
その感覚は、この最初の桜のやわらかさにも
どこか通じているように思います。
最初の桜は、 ただ形を作るためのものではなく、 誰かに手に取ってもらいたいものとして 生まれていたのだと思います。
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桜らしさは、花びらの数だけでは決まらないこと
桜を形にするとき、
花びらが5枚に見えることは大切です。
でも、それだけで桜らしくなるわけでもありません。
花びらの丸みや重なり方、
抜いたときに残る線の細さ、
余白の見え方。
そういう細かなところが少し違うだけで、
かたちはずいぶん違って見えてきます。
最初の桜では、 そうした違いを確かめながら、 どこまで整え、どこを残すのかを 少しずつ見ていたのだと思います。
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木が変わると、桜の見え方も変わっていく
作っていく中で面白かったのは、 木の違いが、そのまま桜の表情の違いになっていくことでした。
同じ模様でも、
木目の出方が違うだけで印象が変わります。
明るい木ではやわらかく見えて、
濃い色の木では少し引き締まって見える。
ざらりとした質感が残る木もあれば、
線がすっきり見える木もあります。
最初は桜の形を考えていたはずなのに、
作っているうちに、
この桜にはどの木が合うのかまで考えるようになる。
その広がりもまた、
最初の木型ならではの時間だったのだと思います。
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使う人の手に渡ってから、また広がっていくこと
木型キーホルダーは、 ただ完成したものとして終わるだけではなく、 人の手に渡ってから、 また別の見え方を持ちはじめるものでもあるように思います。
キーホルダーとして持ってもらうこともできるし、
ものづくりのきっかけになることもある。
使う人が変われば、
そこから先の広がり方も変わっていきます。
最初の桜には、 これで終わりというよりも、 ここから先へつながっていってほしいという気持ちが 最初から入っていたのかもしれません。
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最初の桜は、これからの入口でもある
最初の桜には、 もうすでにその先の広がりの気配が入っていたように感じます。
花をどう形にするか。
木の個性をどう活かすか。
小さな木型の中に、どこまで季節の気配を込められるか。
最初の桜を作っていた時間は、 ひとつの答えを決めるというより、 これから先につながっていく形の入口を、 少しずつ見つけていくような時間だった気がしています。