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게시글: 水仙を待ちながら、形を考えていた冬

水仙を待ちながら、形を考えていた冬

水仙のことを考えはじめたとき、まだ芽も出ていませんでした。

花の形はまだ見えていないのに、1月になったら水仙を作りたい、という気持ちだけは先にありました。
たぶん私は、花が咲いてからではなく、咲く前の気配に引っ張られていたのだと思います。

球根を植える、というのは少し先の未来を信じることに似ています。
いつ芽が出るかな、と待っている時間ごと、その花の一部みたいに感じます。

1月は、ご縁を感じる月

新しい年が始まると、年賀状を見たり、久しぶりに連絡を取り合ったりして、人とのつながりをあらためて感じます。

だから1月の花を考えたとき、私の中では「ご縁」という言葉がすぐ近くにありました。
そして、ご縁の“縁”から、自然と“円”の形に思いが移っていきました。

円が重なってできる七宝柄のような模様。
それを見ているうちに、水仙の形ともどこかでつながっていける気がして、少しずつ線の組み方を考えはじめました。

花そのものより、気持ちのほうから形ができた

最初から、水仙の形がはっきり見えていたわけではありませんでした。

けれど、水仙まつりのことを知って、見に行ってみたいなと思ったあたりから、急に気持ちの中で何かが動きました。
花そのものへの憧れと、その花を見に集まる場への憧れが、一緒になっていたのかもしれません。

形を考えるというより、行ってみたい景色や、その場の空気を先に思い浮かべていたような気がします。
そうしているうちに、手が少しずつ動きはじめました。

凹凸の中に、水仙らしさを残したくて

水仙は、花のフォルムがきれいです。
だからこそ、木型として押したときに模様がきれいに出るよう、凹凸のつけ方を考えました。

木になると、花そのものとは少し違う見え方になります。
でも、その違いの中にも、水仙らしい静けさや澄んだ感じは残っていてほしいと思いました。

咲いた姿をそのまま写すのではなく、咲くまでの時間や、待っている気持ちごと形にできたらいいなと思いながら仕上げました。

少し先の楽しみを持っている花

球根の花って、いいなと思います。
土の中では見えないのに、ちゃんとその先を信じて待てるからです。

芽が出たら、あっという間に咲いてしまう。
その短さもまた、水仙のきれいさのひとつかもしれません。

この木型も、誰かの1月の気分や、これから何か始まる感じにそっと寄り添うものになっていたらうれしいです。

まだ見えていなかった花のことを考えていた冬が、こうしてひとつの形になりました。