03:桃「花の名前は?桜.梅.桃」
2022年3月、木型キーホルダーモニター企画03は桃「手まり」でした。
(こちらのブログでは、木型キーホルダー製作ストーリーを掲載。
花やモチーフへの思い、
デザインのポイントなど、書かせていただいております)
桃に対して思うことは、
よく名前を間違えていたこと。
私が小さい時、車で出かけたり旅行行ったりすると
よく両親は花の名前をつぶやいていました。
「ハナミズキ咲いてるね」
「もうコスモスの時期だね」
特にそれ以上のことを
教えてくれるわけでなく、
「それがどうしたんだろー??」って
思っていただけでしたが、
今思うと、花を通して、
季節を感じていたのかな。
ハナミズキ咲いてるね→「ようやく春になったね!」
コスモスが咲いてるね→「夏が終わって、そろそろ秋だね」
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今となっては、私も花の名前ばっか連呼していますが。
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そんな中「梅、桃、桜」は今となっては
違いも分かるようになりましたが
よく両親の真似をして、ドライブ中、
それっぽい木を見つけると
大体「桜が咲いてるね」って言って、
「いやあれは桃だよ」ってよく訂正
されていました。
車の中、一瞬しか見えれないのに
よく区別がつくなと今でも思っています。
桃を直接見た思い出は、まだ出会えていないのですが、
ドライブ中、両親が花の名前をつぶやいていた景色、
窓から一瞬見える桃の風景が私にとって、桃との思い出。
そして、桃のデザインについて、
今回は桃の手まりをデザインの参考としました。
平面に木の焦げの濃さの違い、深さの違いで、球体を
表現するのは難しいなって思っていました。
私が模様をデザインする上でポイントと思っているのは
「規則性」「不規則なラフさ」をどこの要素に入れるか?
そのバランス感、比率を意識しています。
規則的なパターンだけでは人工的になりすぎる。
不規則だけではパターンでなく絵になってしまう。
今回の桃のデザインは
花びらとその周りの手まりのギザギザは規則的。
桃デザインのポイント「オシベ」は不規則に。
規則性の中に不規則が入ると、それが際立ちます。
そして、可愛いって思ってもらえた
ポイントかなと個人的に思っているのが、
桃の図案を、円に対して中央でなく、
少し右下にずらしているところ。
円に対して中央にすると、
マークとしての主張が強くなりすぎるし、
手まりのコロっと転がっている雰囲気を出したく、
あえて、左下に落としました。
その数値では出せない、ずらしの感覚。
これが今回のデザインのミソです!
どうぞご覧いただきありがとうございました。
他の月の花との思い出。モノ作りストーリもどうぞご覧ください!
2022.3 MADE in 日本橋 舘野一也
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